茶園について|ダージリン紅茶のアンボティア|ティーグループ


ダージリン紅茶の新茶シーズン到来

アフターヌーン・ティーはダージリンが最高!でもダージリンって?

ヒマラヤ山麓

ダージリンを英国の有名紅茶の種類とよく誤解されることがあります。ダージリンはヒマラヤ山脈の東端、海抜8,598m、世界第三峰カンチェンジュンガの山麓、1〜2千mの高原でインド・西ベンガル州北端に位置する地名です。濃い霧がさっと晴れるとヒマラヤの峰々が眼前一杯のパノラマとなって広がります。神々しいばかりの眺望です。

白銀のヒマラヤ山麓にあって、ダージリン高原は雪が降ることはめったにありません。ダージリンとはチベット語で雷を意味するドルジェー(Dorjee)があるところ(Ling)に由来するとも云われていますとおり、落雷が多く、稲妻が空気中の窒素化合をもたらし茶葉の成長を促進する気象条件に恵まれているのです。ダージリン紅茶の独特の風味は文字通り、天然の産物と言えるわけです。

最高級のダージリン茶生産量はインド紅茶の全生産量の1%にも満たない!

ダージリン・アンブティア茶園

意外なことに、ダージリン茶の総生産量はインド紅茶総生産量82万トン(2002年度)に対して、僅か1.1万トンしかありません。海抜600m以上の高地の高級ダージリン茶の総生産は年間8千トン足らずです。この内、ティーグループはダージリンの高知地域に6茶園、高級ダージリン茶総生産の約10%弱を占める725トンです。有機栽培と通常栽培が3茶園ずつ。今後すべて、有機農園に転換する計画です。

ティーグループのダージリン茶園の中に、欧州で最高の評価を得ているアンブティア茶園(Ambootia Tae Estate)があります。この茶園について少しご説明致しましょう。

1997年に完全有機栽培を実現し、その農法は最も完璧な有機農法といわれるバイオ・ダイナミックであり、ドイツのデメター(Demeter)基準に認証されました。アンボティア製品は生産ロット毎のテイスティングサンプルが出た時点でほとんどが注文が決まってしまう人気商品なので、オークション市場に出回ることはありません。

2002年12月にJAS有機栽培認定を受けていますが、これまで供給量が足らぬため、大々的な販売活動はなされませんでした。
本年1月、年産270トンのムーダコティー茶園がグループに入ったことからグループとしての供給体制が充実しましたので、これからはグループ茶園の全製品、とりわけアンボティア製品を日本の紅茶愛飲家の方々に積極的にご紹介したいと考えています。

HACCP SQF2000認定の衛生基準

アンボティア工場見学をする日本人観光客の皆さん。HACCP基準に従い、白衣・キャップ・フットカバーを着用しています。

ティーグループの茶園はすべて手摘みで、伝統的なオーソドックス製法による紅茶を生産しています。

最も高品質紅茶を生産するアンボティアは早くからHACCPのSQF2000の認定を受けておりまして、伝統的製法を継承しながら、最高水準の衛生管理体制にあることが、ドイツ・フランス・英国等の欧州で高い評価を受けています。


「土に帰れ」、アンボティア茶園の悲壮な決意

現オーナー、サンジェイ・P・バンサル氏の父親はこの茶園がインド独立の前、英国人のものだったときに支配人として働いていました。その後買い取って園主になったので、親子2代でこの茶園に携わってきました。
1960年代から、化学肥料を使い始めましたが、30年後になって、その「ツケ」が現われて来たのです。生態系を乱し、土壌が破壊されていることが明らかな事態が起こりました。1980年代末、総面積790ヘクタール、茶畑360ヘクタール(120万坪)のアンボティア農園は巨大な地すべり被害を受けたのです。

当時、バンサル親子に手を差し伸べてくれたのが、ドイツの「トランスフェア」という民間機関でした。「トランスフェア」とは相互にフェア(好意)を交換しようというものです。

<<生産者は信頼性のある商品を提供し、消費者は見返りに生産者に労働環境改善、福祉援助する>>

有機栽培への転換を約して、トランスフェア援助を得たおかげで、有機転換を果たすことが出来ました。4年にわたる有機転換期間には2〜3割もの減産が生じたにもかかわらず、土壌改良コスト・地すべり修復コスト・農民の医療・福祉費などに対する援助資金を得て再建に成功したのです。

バイオ・ダイナミック

バイオ・ダイナミック調合の一例。牛糞を角に詰めて4ヶ月ほど地中に埋める

アンボティアの有機栽培はバイオ・ダイナミック(生態力学的)農法に基づいています。ミネラル・植物・動物・人にいたるまですべてはお互いに依存しあって発展するとの理論を1929年、オーストリヤの科学者、ルドルフ・シュタイナー教授が展開しました。
土壌・種まき・収穫などすべての活動は陰暦のリズムと連携しているというものです。

陰暦は宇宙のリズムに基づいており、四大要素の土・水・空気・火と占星術の4つの区分との不思議な関連があるというのです。

バイオ・ダイナミック農法では土壌の質を高める方法として、ノコギリソウ・カノコソウ・カモミール・とげをもつイラクサ・オークの樹皮・タンポポなどを調合し、堆肥の山に注入する。すると、堆肥の中に濃縮された力が生まれる。これを「カオスのちから」といっています。

牛はバイオ・ダイナミックの中心的存在。牛糞は牛の角に詰められて冬の間、地中に埋められる。春に掘り起こされると、非常に強力なカオスの調合剤になります。当然のことながら、牛糞も農薬汚染されていない草を食べる牛に限定され、農園内で飼育されています。


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